
歯周病ノートDirector's note
高齢者の肺炎と歯周病Note #8
要介護(もしくは寝たきり)になった場合の口腔ケアはどうしたら良いか、ということが最近話題になります。
口腔状態が悪い、特に重度の歯周病であると歯周病原因菌が肺で繁殖をし、肺炎を引き起こします。
高齢者で肺炎で亡くなった方は、重度な歯周病である場合がほとんどです。
しかし、そういう方はまず要介護になる前から口腔状態が悪く、歯周病にかかっていました。
要介護になったからといって急に重度な歯周病になるわけではありません。
中等度以上の歯周病を抱えたまま要介護になってしまった場合、歯を全部抜いてしまった方が肺炎にかかるリスクはずっと減りますが、食べる楽しみも失ってしまうのです。
元気な高齢者の方々は、間違いなく口腔ケアに気をつけていらっしゃいます。
いつまでも元気でいられるためには、お口の中を常に良い状態に保つようにする努力が必要です。
院長 高橋純一(歯周病専門医・指導医)
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