
院長コラムDirector's column
Vol.75 日本人の口腔がん増加率
口腔がんの死亡率は米国19.1%に対し日本は46.1%で、先進国で唯一増加の一途をたどっています。理由は日本人の口腔がんに対する認知度や意識の低さです。
口腔がんは自覚症状が貧しく、虫歯治療などの際に偶然歯科医によって発見されるケースがほとんどです。また、口内炎との鑑別診断が難しいため、あえて申告しなければ歯科医でも見逃す場合があります。
したがってご自身でお口の状態に意識を高め、なかなか治らない口内炎や舌にシコリを発見した場合、すぐにかかりつけ歯科医に診ていただくことが大切です。
先日、皮肉にもあるタレントの舌がん報告によって口腔がんの認知度が格段に上がりました。ご本人の1日も早い回復を祈るとともに、これにより日本人の口腔がんによる死亡率が減少していくのを願うばかりです。
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