
院長コラムDirector's column
Vol.43 歯科医が「ん?」と思う歯磨き粉
「デンタルケア」という言葉がすっかり世の中に定着してきました。
大きなドラッグストアや東急ハンズなどでは「デンタルケアコーナー」をより充実させ、大手家電販売店にはたくさんの電動歯ブラシが並びます。
日本人がお口の中のお手入れに気を使うようになったことの現れと嬉しく思っております。
しかし、中には「歯を白くする」「歯周病を治す」というちょっと「ん?」と思う歯磨き粉も見受けられます。
しかもかなり高額。
結論からお話すると、そのような効果のある歯磨き粉はありません。
「白くする」は荒い研磨剤によりステインを除去するもので、歯の表面を傷付けます。
「歯周病を治す」は抗炎症剤(喉の腫れなどを抑える程度)が混ざっているに過ぎません。
むしろマッサージ効果で歯肉が引きしまる物なのです。
「歯磨き粉」にはあまり過度の期待をしないで、気に入った歯ブラシや歯磨き粉で楽しみながらデンタルケアをしていただくのが一番だと思っております。
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