第48回
「骨粗しょう症と歯科治療」近年よく聞かれる言葉です。平均寿命がのび、人間が長生きすると加齢による骨密度の低下により骨折しやすくなります。それが原因で寝たきり、という事態を避けるため高齢者の方々は骨密度を上げるために「ビスフォスフォターゼ製剤」を服用します。これが歯科治療には問題で、特に抜歯やインプラント手術などの外科処置では顎の骨が死んでしまう「顎骨壊死」という重篤な事態を引き起こします。なぜ本来骨密度を上げる薬がこのような副作用がおきるかそのメカニズムははっきりしませんが歯科治療を受ける方で骨粗しょう症の治療薬を服用している方は必ず歯科医師に伝えて下さい。